マラ7攻略日記(水響 ホルン編) 第7回 (1999/7/18)

ブランク明けは・・・

7/18(日)  8回目の練習日

 ここのところ仕事でしばらく徹夜状態が続いていたが、やっと一段落して久方ぶりのマラ7練復帰である。
 今日の練習は1,5楽章ということで、この前参加した練習の悪夢が思い出される(第5回の日記を参照)。しかし、しばらく楽器の練習をしてなかったので、「気分転換になって結構調子は良いかもしれない」という甘い期待を抱いて練習に臨む。


【第1楽章】

●なかなか波には・・・
 しかし、いざ練習がはじまってみると、やはりなかなか波に乗れない。音出しだと異様に高い音まで出たり、とても良く息が入ったりするのだが、合奏になるととたんに音が出なくなったりする。
 また、重い楽器を使っている(第1回の日記を参照)ため、息が入りきらないと、とたんに詰まったような音になってしまう。

●もっと緊張感を
 前回の第1楽章の練習は通し練であり、結構皆緊張感をもって臨んでおり、キズは多いがそれなりに締りのある演奏だったのだが、今日の練習で再び止めながら進むと、やはりだらけた演奏になってしまう。特にリズムはひどいもので、付点8分と付点32分音符2発のリズムがいろいろな楽器に受け継がれていくところなど、出てくる楽器ごとに違っていてまるで違う曲をやっているようである(最初にやる楽器がビシっと決められないのも悪いのだが)。
 毎回言われてるのに、何故毎回忘れるのか? いろいろ考えてみたのだが、どうも記憶力の悪さだけが原因ではないようであり、もっと根本的な何かが欠けていると思われる。


【第5楽章】

●テンポはたったの2種類
 この楽章はテンポがよく変わるが、基本的には2種類のテンポによって成り立っており、これらを押さえておけばOKである。ところが、毎回テンポが変わるたびに足並みが乱れてグシャっとなるのがいかにも水響らしい。
 せめてたった2種類のテンポくらいはきちんと覚えましょう

●ベルアップは難しい?
 第3回の日記では正しい(と私が思う)ベルアップのやり方を掲載したが、前回から参加しているアシの人には伝わっていなかったようだ。せっかく楽譜に「ベルアップしろ」と書いてあるのに目立たないテはない・・・ということで、合奏中にベルアップの仕方の指導を行う。
 アシの人は背は小さめなのだが、私が所属してる国立ホルニステンでも、やはり背が小さめの別の人のベルアップは、ベルが下がり気味(ベルダウン?)になってしまう。背が小さい場合はリーチも短いため、「ベルアップすると手が届かない」と考えがちなのか?左手の脇を締めることをかなり意識するようにしよう。


練習後の感想

●合奏は「信念」「腕」+「歩み寄り」
 前回参加した練習に比べると、今日は随分マシだったような気がするが、それでもテンポの乱れは相当のものである。
 (1)自信がなくて合わない人
 (2)技術的に問題があって合わない人
 (3)合わせようともせずに好きなテンポで演奏する人
と3つのタイプがあると思うが、水響の場合は(3)のタイプが多いようだ。まず、技術的な面をクリアして、ある程度自信を持って演奏できるようになったら、その後は是非「歩み寄り」の精神でアンサンブルを心掛けたいものである。
 「歩み寄り」というと、どうもイメージが違う人もいるだろう。「超一流のプレーヤー同士のアンサンブルは激しい技のぶつかり合いだ」と考える人も多いと思う。しかし、超一流プレーヤーになればなるほど、アンサンブルの時はリズム感や音程といった基本的な部分とかは共有できるものである。
 同じリズムをいろいろな奏者が受け継いで行く場合であれば、最初にそのリズムを奏する人が奏でたリズムを、次以降の人が全く同じようにオウム返ししてあげなければならない。サル真似も技術のうちである。

●スランプ気味には
 自分自身も前回に比べると随分マシだったような気がするが、それでもスランプ気味で、思ったように楽器を操れていない。しばらく練習を休んでおり少しは気分転換になったのだが、もう一押し何かが必要な気がする。・・・という訳で、次回の練習にはつい最近手に入れた新しい楽器で臨むことを決意した。


今日のワンポイントレッスン

※リズム感の共有(1)〜下準備編

 以前からそうなのだが、水星交響楽団は、演奏のノリはいいのに縦線とか音程など雑なところが多く、パワーが重要な曲は得意だが繊細な曲はわりあい苦手という特徴がある。
 この理由としては、もちろん技術的について行けていない場合があることも挙げられるが(しかも自分がうまいと思ってしまうケースもあるようである)、このあたりは各自の努力とレベルを向上させるような仕組みづくりが必要であると思われる。しかし前述のように「サル真似」もできないというのは、もうちょっと気をつければ直るはずであるとも考えられる(ただ、「気をつける」ということ自体が「技術」と言われるとそんな気もするが・・・)。

 次回の練習も第1楽章とのことなので、今回から2回に分けて、リズム感の共有について書いてみようと思う。

 リズム感の共有はサル真似のようなものであるとは言っても、やはり必要最低限の技術レベルになっていないとどうしようもない。
 そこで今回は、サル真似が可能になる技術を身につけるにあたっての下準備について概観する。

◆通常程度の記憶力
 書くまでもないのかもしれないが、当然、最低限の記憶力が必要。
 言われてすぐは直るのに、次にやると間違えるというのは、はっきり言って記憶力の問題である。もし記憶力があるのにこのような症状が出る人は、「うっかり者」のそしりを免れない。

◆通常程度の心臓の強さ
 普段の個人練習では余裕でできるのに、いざ合奏となると緊張してしまって指が動かなくなったり、息が入らなくなったりする場合がある。学生オケでやっていた頃はこんな経験をされた方も多いだろう。
 しかし、水響の場合は舞台経験が豊富なメンバーがほとんどであり、通常程度の心臓の強さは持ち合わせていると思われる。

◆緊張感と基本動作
 こう考えると、やっぱり緊張感とか合奏上の基本動作(例えば注意事項を楽譜に記入するなど)が欠けているケースが多いのではないだろうか。
 普段、人から「キミいつもボーっとしてるね」と言われたことがないかどうかもう一度考え直してみよう。普段の仕事上では「しっかりもの」とか「手堅い」とか人に言われてるのに、オケの合奏になるといい加減になってしまう人は、申し訳ないがやる気がないのでは?と疑いたくなってしまう。


 自分がスランプだとどうも愚痴っぽくなり、攻略日記の内容も説教くさくなりがちである。次回から4台目のメルヒオール登場で気持ちも新たに練習に臨むこととしたい。

メルヒオールマニアの人は乞うご期待!!


本番まで練習はあと7回!!

疲れ気味の作者に励ましのお便りを出そう!!


※今回は用語解説はありません※


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